MOVA(モバ)museum of vague area
京都市左京区にある岡崎公園をミュージアム化するプロジェクトである。 岡崎エリアは美術館が多くエリアブランディングの一環とも言える計画でもある。 とはいえ本計画の特性はミュージアムの起源を考察した上で、蚤の市という開かれた関係性に原風景を求めたことである。 現在の美術館が蒐集と保存(閉じた空間)であるならば、蚤の市は販売とコミュニティ(開かれた空間)と位置付けたこと。 その上でコンセプトの藻場(MOVA)=<蚤の市(開かれた系)/美術館(閉じられた系)>の両義性が共存する空間を目指している。 共存する空間は四角錐の造形物のバランスと配置にも端的に表出され、秀逸な計画となっている。
担当教員:愛知淑徳大学 間宮 晨一千 先生