都市をscope -ふれる場所性- 
 山田楽々さんの卒業設計は、自身の身体感覚を使った都市の多様な環境のフィールドワークから始まった。そのフィールドワークの中で公共トイレという特異な場所性を生む建築のリサーチから、ここでの個人的な行為が、身体感覚を呼び起こす環境であることを手掛かりとしたプロジェクトを展開している。敷地は異なる3つの環境を選定している。例えば有楽町のガード下の薄暗さ、油っこい匂いや間断なく電車が通過する音。ここであえて視覚を制限する空間を提案することで、聴覚や嗅覚が研ぎ澄まされることを意図した。山田楽々さんの独自の視点は、建築の根源的な何かを捉えるきっかけとなっている。このある種の直感的なスタディを丁寧に積み重ねた姿勢を高く評価する。
担当教員:芝浦工業大学 建築学部 谷口 大造 先生

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