みずいろの空間
― 表裏が一体となった街区づくり ―
本作品は、古くからある街道と川に挟まれた細長い敷地の5つの場所に、建築のインテリアが外部にまで表出し賑わいを醸し出し、内と外・表と裏の境界を薄めながら、日常的な機能を差し込んで、駅近くの古びた商店街を再解釈して新しいあり方を提案している。特に、水害対策の堤防によって、かつて住民が親しんでいた川(辺)から遠ざかり裏路となっていた川沿いを、5つの場所で機能を反映したインテリアが外部である堤防と一体化するくらいに内部空間を露出させることで、外部と内部が交錯し川(面)も意識できる魅力的な路へと変化させる。インテリアも路の一部として機能する立体的な再構成を意識している。
担当教員: 日本大学 浦部智義 先生